視覚情報に関する心理学用語集

目次

アイ・スポット

動物社会の中では、目の大きい動物ほど体だも大きな動物と認知されます。そのため、動物にとって大きな目は脅威の対象となります。これを応用したのが目玉模様のカラスよけです。自然界の中でも、羽の目玉模様で天敵を威嚇する蝶がいます。アイ・スポットとは、これらのような効果をもった目玉模様のことをいいます。

奥行知覚

目を開けて何かを見るとき、網膜には刺激が二次元的にしか受容されていません。それが、なんらかの手がかりを得て三次元的に知覚されることを奥行知覚といいます。

瞳孔反射

瞳孔は、明るい場所では光量を調節するために、また近くの物を見るときには焦点を合わせるために縮小します。このように、瞳孔がさまざまな要因で縮小・拡大することを瞳孔反射といいます。

運動残像

一定方向へ動く物、たとえば蛇の目傘をクルクル回して、その渦巻きをしばらく眺めたあとに、静止しているものを見ると動いて見えます。これを運動残像といいます。残像は、はじめに眺めていたものよりもゆっくりと動き、反対の方向に進みます。

空間知覚

空間を知覚するためには、広がり・奥行き・方向のすべて、あるいはそのうちのいくつかを知覚しなければなりません。これを空間知覚の三属性といいます。これらの知覚は、視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚、運動感覚などを刺激されることで得られます。

閾下知覚

刺激の存在を50パーセントの確率で検出できるとき、その刺激の強さを刺激域といいます。この刺激域に満たない程度の弱い刺激を知覚することが閾下知覚です。閾下知覚の効果を応用したのがサブリミナル効果と言われているものです。

錯視

視覚における錯覚が錯視という現象です。知覚される世界と物理的な世界は、日常の生活の中でも、常に多少のズレがあります。錯視はそのズレがたまたま大きく生じてしまった現象で、特別な視覚の異常ではありません。

幻覚

知覚した人の不安や欲求に依存した錯覚もありますが、対象となる刺激物がなにもない状態で見えるものは、錯覚と区別され幻覚といいます。

錯覚

知覚は対象を適切に判断するためのいくつかの原理に従っています。通常、それらは適切に働いているのですが、ある対象の物理的性質に対しては大きな歪みを生じることがあります。これを錯覚と呼びます。

図と地

2つ以上の領域が知覚されるとき、どれか一つの領域が浮かび上がって輪郭をなし、それ以外の領域は背景として退き意識されないまま処理されます。ルビンはこの浮かび上がって知覚される領域を「図」、背景に退く領域を「地」と呼びました。

 

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