分析に関する心理学用語集
目次
分布曲線
調査や実験によって得られた生の得点を粗点と呼びます。粗点を基にして、分類単位や数値ごとに件数や頻度を集計した度数分布表を作成し、それを図に表すと分布曲線を描くことができます。
実験室実験
実験室で行われる実験のことです。単に実験というだけで、実験室実験を指す場合がほとんどですが、現場実験と区別したいときにあえて使われる用語です。
現場実験
被験者の日常生活の場面を、実験状況に仕立てて行う実験のことです。こうすることで、被験者のより現実に近い行動が期待でき、実験を意識することによって生じる影響を避けることができます。最近では、プライバシーの問題によりあまり行われなくなりました。
フィールド調査
心理学での行動実験の実証データとして調査されたり、ビジネスにおけるマーケティングなどの市場動向調査などで使われる調査のことです。日常生活の中で、自然なままの人の行動を観察して記録する方法のことです。
実験
実験とは、人為的に統制された条件のもとで生起された行動を客観的に観察し、ある仮説を検証することをいいます。仮説を規定していると予測される因子やなんらかの影響を与えると予想される因子は徹底して統制され、それ以外の因子は一定に保たれます。実験の観察対象者となる人間は被験者といい、動物は被験体といいます。
実験観察法
観察は、科学全体にわたって用いられる基本的な研究方法です。観察の中でも自然観察法に対して、一定の条件を統制した上で対象者を観察することを実験観察法といいます。
自然観察法
観察は、科学全体にわたって用いられる基本的な研究方法です。観察には、観察者が観察対象者を客観的に観察し記録する自然観察法があります。
ゲシュタルト心理学
ゲシュタルト心理学は、構成主義心理学が心的過程を要素の寄せ集めのように扱ったことに反対した心理学です。心的現象は要素に分解できるものではなく、それ自体で要素の総和以上のまとまりをもつものだと考えました。ゲシュタルトとは、総和以上のまとまりを意味している言葉です。
心的要素
ヴントは、意識をいくつかの心的要素に分解できるものと考えました。当時の自然科学が分子をこれ以上分解できない最小の要素であるとした考え方にならって、意識の中の最小要素を純粋感覚と簡単感情という2つの心的要素に分けました。
内観法
構成主義者たちは、意見こそが心理学の研究対象であると考え、自分自身の意識を観察する内観法によって、意識過程を分析しようと試みました。意識とは分析によりいくつかの心的要素に分解できるものと考え、それらの要素がどのように結合、統合して、意識を構成しているのかを調べることが心理学の目的であるとしました。
構成主義
構成主義は世界最初の心理学研究所を作ったヴントとその後継者であるティチナーに代表される心理学の一学派のことです。
知性化
感情や欲求を直接的、あるいは衝動的に発散せずに、合理的・理性的な判断をしながら理知的に処理していくことを知性化といいます。ヘタにやるとただの屁理屈になるので要注意です。
否認
自分にとって都合の悪いことや、耐え難いほど深いなことを、まるでなかったことのように無視することを否認といいます。
置き換え
ある人に向けられていた感情や態度を無害な対象に置き換え、それによって不満を解消しようとすることを置き換えといいます。
抑圧
耐えられないような不快な体験や事象、自分の評価を著しく低下させる恐れのある欲求や願望を、自ら認めないようにすることを抑圧といいます。
投影
自分のもっている不都合な欲求や好ましくない事象を他人に転嫁することです。
補償
自分の弱点や欠点、あるいは劣等感を他の長所になる部分で補おうとする行為のことです。
退行
すでにある一定の発達段階に到達していたにもかかわらず、葛藤や不安が生じたときに、それ以前の発達段階に逆戻りすることを退行といいます。
逃避
欲求や願望が叶わないとき、それを放棄したり、都合の悪い現実から逃げ出し、現実とはかけ離れた非現実の世界や空想の世界へ逃げ込むことを逃避といいます。
代償行動
本来もっていた欲求や目標がどうしても達成できないとわかったとき、レベルを下げた欲求や目標を達成することで満足を得ることを代償行動といいます。
同一視
自分にはないものを備えている人や、人よりも優れていると思われる人と自分を同一に認識することで、満足を得たり劣等感をぬぐい去ることを同一視といいます。
反動形成
社会的に認められない欲求が表面化し、自分の評価が低下することを恐れ、自分の本当の欲求とは正反対の態度や行動をとってしまうことです。
合理化
自分の言動について正当化することです。イソップ物語に登場するキツネとブドウの話に出てくるようなことで、自分の力がないことを認めると傷ついてしまうので、あえて合理化した論理を持ち出すことです。
防衛機制
長期に渡ってフラストレーション状態に置かれていると、人は心理的ストレスをため込み、身体的疾患を引き起こすことがあります。さらに、精神的苦痛が長引けば、内的な破局をも引き起こしかねません。この場合、欲求や衝動、あるいはそれらにかかわる事象や記憶は無意識の領域に追いやられ、自我の崩壊を防ごうとします。その過程で生じる心の働きをフロイトは防衛機制と呼びました。
固着
リビドーは成長過程に沿って防衛機制によりうまく解消されていくものですが、もしそれに失敗すると、後々その発達段階特有の性格上の問題を引き起こす原因になると考えられます。これを固着といいます。
肛門期
1歳から3歳くらいを心理学では肛門期といいます。子供の発達、活動範囲が広がっていく時、初めて母親の圧力が加わり、自律が必要となります。直立歩行、言語の獲得、これらは社会的に人間らしくなったことで、母親のしつけ(排尿)が社会的圧力となって加わります。発散、浄化といったカタルシス効果も肛門期に起きていきます。
口唇期
生後18ヶ月くらいまでを心理学では口唇期といいます。視覚・聴覚もほとんど発達していない赤ん坊にとって、口唇は唯一発達した感覚器官なのです。うまいものは食べ、まずいものは舌で押し出す。指しゃぶりは、泣くことで口唇の満足が得られない時に、手近な指で満足を求めます。
リビドー
リビドーとは、本来欲望を意味するラテン語ですが、フロイトは性欲動という精神的なエネルギーをリビドーと呼びました。彼はリビドーを発達とともに身体のある部分に局在するものと考え、その身体的部分の名称を使って人の発達段階を表しました。
白雪姫コンプレックス
子供の時に虐待の経験がある母親が、いつカッとなって子供に手をあげてしまうような被虐待児症候群を白雪姫コンプレックスといいます。
カイン・コンプレックス
親の愛情が他の兄弟に奪われるかもしれないという不安から兄弟に向けられる嫉妬がカイン・コンプレックスの原因とされています。兄弟関係にまつわるコンプレックスのことを指しています。
ロリータ・コンプレックス
男性が自分よりはるかに年下の女性によせる抑圧された性愛をロリータ・コンプレックスといいます。大人の男性になることを拒否したり、成熟した大人の女性に気後れや恐れの感情をもったりすることと関係しているとしています。
マザー・コンプレックス
成人の男性が母親との間に年齢にそぐわない依存関係を持ち続け、そのことに疑問や葛藤を生じない状態をマザー・コンプレックスといいます。
シンデレラ・コンプレックス
コレット・ダウリングは著書の中で、他者に面倒を見てもらいたいという根深い願望によって、女性が精神と創造性とを十分に発揮できずにいる状態をシンデレラ・コンプレックスといいました。このような無意識の依存欲求は、高学歴の女性に多く見られます。
エディプス・コンプレックス
男の子が父親との関係の中で母親を奪い合い、父親の死を願うという抑圧された願望をもつことをエディプス・コンプレックスといいます。ギリシャ神話のひとつで、父親を殺して母親と結婚したエディプス王の話に由来しています。
コンプレックス
コンプレックスは、スイスの精神医学者ブロイラーによって提唱され、その後フロイトやユングによって大成された概念です。
シャドウ
普段は意識的な価値体系により抑圧されてきた部分が、もう一人の自分として人格化して現れるものをシャドウといいます。あまりに偏った生き方をしていると、補償作用としてシャドウが働きます。
マニア/アニムス
マニアもアニムスもユングのいう原型の一種です。アニマとは男性の人格の中にある女性的部分がイメージ化したものでアニムスとは女性の人格の中にある男性的部分がイメージ化したものです。
個性化
原型は無意識にある潜在的な力ですが、ユングはkの原型の働きを象徴を通じて意識化していく過程で人格が統合されていくと考えました。この過程を個性化といいます。また、意識と無意識を統合し、心の全体性をの中心に位置するものを自己(セルフ)いいます。
原型
共通して発現するイメージでその代表的なものがペルソナ、シャドウ、マニア、アニムス、グレートマザー 、老賢者などでこれあらは心理学では原型といいます。
分析的心理学
フロイトが合理的、客観的な自然科学の言語によって無意識を論じようとしたことに対して、ユングは独自の理論を分析的心理学と名づけ、フロイトの理論と区別しました。
ユング
言語連想法の実験による研究を発表。無意識の心的過程やコンプレックスを仮定し、精神病者の妄想や幻覚内容を心理的に理解しようとする試みを行い、精神分裂病の心理療法的接近に貢献したのがユングです。
【全記事一覧】
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![]() | 8.人間関係に関する心理学用語 |
![]() | 9.心理学用語集の要約とは? |
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