心理学用語新着順 (12)

人間関係に関する心理学用語集

QOL quality of life の略です。物質的な豊かさだけなく、総合的に判断された生活の質のことです。生活における満足度は、決してお金に換算できるものではなく、自分の価値判断に沿った活動をどの程度できるかによっても変わっていきます。 高価なお店を見てきた帰りに安価な見せに立ち寄ると普段は手が出ない商品を安く感じられることがあります。これをコントラスト効果をいいます。不動産業界や自動車メーカーの営業マンはよくこの手を使って販売しています。 失敗したときにその原因が自分の能力や意欲にあることがはっきりすると、自尊心が傷ついてしまいます。そのための予防線として、あらかじめ自分自身にハンディキャップをつけて自尊心を守ることがあります。これをセルフ・ハンディキャッピングといいます。 ウソには、意図してつくウソの他に、病気による作話という現象があります。記名力障害、健忘、失見当を主症状とするコルサコフ症候群の患者や精神分裂病の患者の中には、作話が多く見受けられます。 心理学の研究において、自分の気持ちを伝える情報発信能力は、顔、手、足の順に優れていることになっています。ところがウソがばれるときには、足、手、顔の順番でわかってしまいます。 他者から得た情報によって、自分自身にある期待を持つと自己の言動がその期待に沿ったものに変わっていくことがあります。これを自己成就予言といいます。 アッシュは印象形成にはいろいろな性格特性が均等な重みで関与しているのではなく、暖かいや冷たいなどのある特定の特性が中心的な機能を果たしていると考えました。このような特性を持つ語のことを中心語といいました。中心語を上手く使って相手に情報を与えれば、同じ情報であっても受け手の印象を操作できるわけです。 連合の原理を利用して、軽い昼食(ランチョン)をとりながら会議をしたり、交渉ごとを有利に進めようとすることをランチョン・テクニックといいます。政財界では、立派な会議室があるにもかかわらず、交渉を有利に進めるために高級レストランや料亭で会合を開くのはこのためです。 おいしいものを食べるとそれだけで幸せな気持ちになることがあります。おいしい食事の快体験は、後日、食事中のさまざまな記憶と結びついて再生されます。その結果、おいしい食事をしたあとは、食事を共にした人々や、そのとき交わした会話までがよい印象として蘇ります。これを連合の原理といいます。 ブーメラン効果を引き起こしてしまった場合は、はじめからプラス情報もマイナス情報も両方を伝えてしまうことが予防策となります。これを両面提示といいます。 相手が自分と違う立場なら、プラス情報だけ伝えることはかえって説得する側の利益を疑われかねません。場合によっては、説得者の意図と反対の方向に態度や意見を変えてしまうことをブーメラン効果といいます。 相手によって、また内容によっても、最適な説得方法は違ってきます。相手が自分と同じ立場で同じ考え方なら、プラス情報だけを伝えることが効果的な説得方法になります。これを一面提示といいます。 病気に対する抵抗力をつけるために予防接種をすることがあります。この原理と同じように、あらかじめ反対意見に対する抵抗姿勢を訓練することで、説得対する免疫力を高めることができます。これを接種理論といいます。 パニックを引き起こす原因のひとつに、協力行動の妨害が考えられます。これを実証するためにミンツは、口が狭くなっているビンの中から、一度に多数の被験者がアルミニウムの円錐体を取り出す実験を考案しました。自己中心的な被験者の妨害行為で競り合いを引き起こしたので、これを協力行動の妨害といいます。協力行動が促されば円滑なコミュニケーションを取ることができます。 空から眺めた俯瞰地図を頭に思い描くことを認知地図、つまりコグニティブ・マップといいます。なじみのないビルに入るときに非常口の場所を確認してみたりすることです。あらかじめこの地図が頭の中に描けているだけでも、いざという時に余裕ができるものです。 認知的構えを養うことで、パニックを未然に回避することができます。認知的構えは事前に最大限の想定されることを意識の中で追体験することで、冷静な状態でいられることを指しています。 表出的モッブは、心に感じた興奮を表出したいという欲求を持っているだけで、不安や恐怖から逃れるための欲求や、特定の相手に向けられた攻撃欲求はありません。スポーツ観戦やライブの盛り上がりであげられる歓声、狂喜乱舞する群集のことです。 獲得的モッブとは、打ち壊しをして獲得行動を達成しようとすることです。獲得行動を阻むものが現れれば、攻撃的モッブと化して障害になるものを排除しようとします。 攻撃的モッブは、欲求を阻害しているものを暴力的行為によって除外しようとするものです。対象が少人数であればリンチであり、他人数であればテロ、敵対的群集同士が互いに攻撃しあう場合は暴動といいます。 パークとバージェスは群集を能動的な群集と受動的な群集に分類しました。モッブに対して、受動的な群集を聴衆あるいは会衆(audience)といいます。 パークとバージェスは群集を能動的な群集と受動的な群集に分類しました。能動的な群集を、mobileという単語を省略してモッブ(mob)といいます。 感染説の中で群集が反社会的行動を起こしやすくなり、ついに暴動の引き金が引かれることがあります。この引き金を引く人をアジテーターといいますが、アジテーターになる人には、もともと攻撃的であったり、社会に不満を持っている人が多いといわれています。 共感による情緒の伝達がまるで感染するかのごとく急激に拡大し、その反応は増幅されます。そうなると社会的抑制力が低下して自我感は弱まり、責任感が喪失して攻撃性が増していきます。 羊や牛の群れが大きな円を描いて廻りながら周囲の固体を取り込んでいく過程をミリングといいます。群集はこのミリングのように、単なる傍観者であった人々を巻き込んで相互に興奮を高めながら、渦巻状の影響の環を広げていくことがあります。 キャントリルはパニックに陥った人たちの感受性と学歴の関連を調査しました。感受性の強い人ほど、また学歴の低い人ほどパニックに陥りやすかったと報告しています。 匿名性は人を孤独にもし、大胆にもさせます。これを匿名性の理論と呼びます。開放感や興奮、逃避など様々な人間心理が生み出す行動のことです。 祭りを盛り上げるために、賑やかな笛や太鼓の楽隊を乗せて練り歩く車をバンドワゴンといいます。派手な楽隊の音が近づいてくるだけで、気分は高揚して街は祭りのムード一色となります。これらに習って、人の心を掌握するために派手なアピールで周囲を盛り上げることをバンドワゴン・アピールといいます。 TPOや流行に合わせて服装を替えたり、知らず知らずのうちに話し方まで集団に合わせて変わってしまうことを同調性の原理といいます。集団を維持するための斉一性の圧力が働くことで、集団の成員は自分の考え方や行動が大きく逸脱しないように統制されるからです。 流言とデマは似ているようで違います。デマとはデマコギーの略で、扇動政治の意味をもっています。故意のねつ造や悪意の中傷と知りつつ流される噂のことです。 流言とデマは似ているようで違います。流言には悪意はなく、社会的な出来事に対して情報が不足している状況で流れる噂のことです。それは虚偽であるとも限らず、ときには公式発表よりも正しい場合があります。 分裂病家族のコミュニケーション様式に着目した理論で、ベイトソンが発表した行動科学誌に発表して話題となった概念です。言葉を中心とするコミュニケーションと、言葉以外の要素(表情、声の調子、動作など)が中心になるメタ(高次)コミュニケーションとを分けた論理のことです。言葉とメタ・メッセージの相矛盾したメッセージを同時に送るコミュニケーションをダブルバインド、日本語では二重拘束論理といいます。 アージルは日本を含めた4つの国で調査を行い、人間関係を円滑にするための普遍的な4つのルールを分析しました。プライバシーの尊重、相手の目を見て話すこと、秘密の話は他人に漏れないようにすること、人前で相手を批判しないことを挙げています。 マレーは社会的欲求のあり方そのものが、その人の人格を表現していると考えました。欲求に対して圧力の存在も人格を考える上で重要なポイントと考えました。圧力とは、環境内の対象や環境が固体に及ぼす、あるいは及ぼすことのできる効果のことです。これらを総合して分類された欲求のことを心理発生的欲求といいます。 欲求とは行動を発現させる内的状態のことをいいます。この中でも、後天的に獲得された状態を社会的欲求といいます。 欲求とは行動を発現させる内的状態のことをいいます。この中でも、生得的で固定的なものである状態を一時的欲求といいます。 生理的欲求、安全欲求、愛と所属の欲求、承認欲求が満たされると、最高層にある自己実現欲求が生じます。好きなことをやって評価されたい、自分の持つ可能性を信じて最大限に発揮し、人間らしく豊かに成長しようというある種“成功者”が得ることができる欲求のことです。これを自己実現欲求といいます。 他人から尊敬されたい、有能でありたい、支配したいなどの自尊の欲求はごく身近にいる人たちから認められたい、認めていると言ってもらいたいという欲求です。このことを承認欲求といいます。誰かから感謝されたいと思う気持ちもこの承認欲求に入ります。 家族や友達(仲間)、恋人関係など人間はどこか愛情を持って参加していたい意識を持っています。これを愛と所属の欲求といいます。愛されたいという愛情の欲求を満たすことで精神の安定を得ようとする領域のことです。 今日生きることができれば明日も生きたいと思うことでしょう。明日、生きるためには最低限安全に今日を過ごすことが必要となってきます。それを安全欲求といいます。生理的欲求と安全欲求は、日本では満たされているため心理カウンセリングにこの段階で訪れるクライアントは非常にまれです。 人間は今日生きることさえできなければ明日や未来のことさえも考えることができません。最低限生きるために必要だと思える欲求のことを生理的欲求といいます。 心理学者マズローは、人間は自己実現に向かって絶えず発達し成長するものと考え、人間のもつあらゆる欲求を5つに分類しました。分類はピラミッド型の階層構造によって成り立っている論理です。…

Continue reading...

印象に関する心理学用語集

マイノリティ・インフルエンス 少数者が繰り返し一貫した態度や判断を示し続けると、多数者は信頼感が揺らぎ判断に変化を生じます。これをマイノリティ・インフルエンスといいます。 集団の成極化において、より安全性の高い決定がなされる場合をコーシャス・シフトといいます。 集団の成極化において、より危険性の高い意思決定が生じる場合、リスキー・シフトといいます。 集団で話し合った後では、個人のもともとの意見や判断がより極端になることがあります。これを心理学では集団の成極化といいます。 人は自分の判断に自信が持てなくなったとき、信頼する人々の判断や意見に同調しようとします。このような同調行動を斉一性(せいいつせい)の圧力といいます。 対人距離に関する用語のひとつで、他人と近接しても不快に感じない距離をパーソナル・スペースといいます。 プロクセミックスとはホールによる言葉で、直訳すると近接学となります。人と人との間にある物理的空間がその関係性にどんな意味をなし、どんな役割を果たしているのかを考える学問のことです。 室内装飾や証明、臭いや温度、騒音や音楽などのことを環境要因といいます。知らず知らずのうちにコミュニケーションの一部として、感覚にふりかかってくるものです。 キネシックスとは、日本語では動作学と訳されます。身振り手振りなどの動作、あるいは手の震え、姿勢、目の動きなど、身体の動きは言葉に代わって雄弁にコミュニッケーション機能を果たします。 言葉にともなって表出される情報、たとえば会話のよどみ、笑いやあくびなどをパラランゲージといいます。言葉による情報自体は変わらなくても、言葉が発せられるときの声の調子や口調が付随するだけで読み取れる状態のことです。 符号化とは感情や気持ちをしぐさや表情、あるいは視線ねどの非言語コミュニケーションによって表現することです。この非言語コミュニケーションのことをノンバーバル・コミュニケーションといいます。 社会的合意をともなう差別における、ある客観的な属性をスティグマといいます。かつて、社会的に差別される人たちが、その印として身体に押された烙印のことをギリシャ人がこう呼んだことが語源となっています。 人が他の集団との間にどの程度、距離を置こうとしているのかという態度を、ボガーダスは社会的距離尺度と命名し、それを調べるための指標を作りました。それに基づいて調査したところ、日本人は欧米諸国の人々には受容的であるということがわかりました。 あることを受け入れることによって、不安や葛藤が生じる恐れがある時には、それを認めず無視するよう態度を変化させることができます。これを社会心理学者のフェスティンガーは認知的不協和理論と呼びました。 心理学でいう態度とはある対象や状況に対してある程度一定した様式の反応を方向づける持続的な準備状態を意味します。人は一般的に社会から承認され、家族や友人から尊敬されるような態度をもつように動機づけられています。 顔は見たことがあるが、挨拶したことも話したこともない他人のことをファミリア・ストレンジャーといいます。心理学者スタンレー・ミルグラムは、大都市に住み人にはこのファミリア・ストレンジャーがたくさんいると考えました。 相手が持つ自分のイメージを意識的にあるいは無意識的に操作しようとする試みをセルフ・プレゼンテーション(自己提示)といいます。印象操作につながる概念ですが、印象操作の方が、その対象が自己以外にも想定されえる点でより包括的な概念といえます。 ジャーナリストのリップマンが使用して広まった用語です。ある集団の成員全般に対して、良くも悪くもじゅっぱひとからげ的な認知をすることをいいます。過度に一般化したものの見方を強めることには注意したいものです。 光背(ハロー)とは聖像を引き立たせるために像の後ろに飾られた光輪や後光のことをいいます。その人の持っているある顕著な特性が、その本人をますます立派に見せたり、あるいは悪く見せてしまうことを光背効果といいます。 後半に提示された性格特性が、前半に提示された特性より人物評価に強く影響することもあり、初頭効果の反対で親近効果といいます。 最初に与えられた情報が後の情報に影響を及ぼすことを初頭効果といいます。最初に良い印象を持っていたのに後から変わって来たり、最初はあまり良い印象でなかったのが後々良い印象へ変わっていったりする現象のことです。 性格特性が均等な重みで関与しているのではなく、特定の語“温かい”“冷たい”などの中心語のイメージが中心的な特性を果たしていることを中心特性といいます。 よく知らない人についてのいくつかの情報を基にその人がどのような人物であるか全体像を認知することを印象形成といいます。 会ったこともない人の人柄を判断することを間接認知と呼び、直接会ってその人を判断することを直接認知といいます。普段、これらの違いを意識し区別することなく、他者を判断しています。このように、ある手がかりを通じて他者の性格や態度を判断することを対人認知といいます。 【全記事一覧】 1.印象に関する心理学用語 2.人間関係に関する心理学用語 3.心理学用語集の要約とは? 4.恋愛感情に関する心理学用語 5.結婚に関する心理学用語 6.親子に関する心理学用語 7.分析に関する心理学用語 8.性格に関する心理学用語 9.睡眠に関する心理学用語 10.情報記憶に関する心理学用語 11.視覚情報に関する心理学用語 12.ビジネスに関する心理学用語

Continue reading...

ビジネスに関する心理学用語集

愛他的自己像 顔見知りだったり友人が被験者だったりすると、援助しなかったことで後からバツの悪い思いをするのが嫌だという心理が働いてしまうときがあります。これを愛他的自己像といいます。 援助行動のように自分の利益を期待せずに誰かの役に立つような、社会的に望ましい行動をすることを向社会的行動といいます。 キティ・ジェノバーズ事件という殺人事件がありました。事件が起こったのにも関わらず現場近くのアパートの住人は誰一人として助けることも警察に通報することがありませんでした。このアパートの住人たちのように冷淡な傍観者になってしまうことをバイスタンダー・エフェクトといいます。 近接度とは、人間関係における距離感を表す用語です。近接度の高い表現は親密さや好意を示します。逆に近接度の低い表現は、忌避や悪感情を伝えてしまいます。 援助行動とは、自分自身の利益を顧みずに他者の利益のために、あるいは他者の望むような状況のために自発的に行う行動をいいいます。見知らぬ人への親切、援助、手助け、募金、弱者へのボランティアなどがその例です。 モンゴルの大征服者であるジンギスカンはどの部下に対してもその働きに応じて公平に褒美を与えました。公平分配に対して、働き具合に関係なく各人が等しく報酬を受けることを平等分配といいます。 モンゴルの大征服者であるジンギスカンはどの部下に対してもその働きに応じて公平に褒美を与えました。ジンギスカンのように、各人の貢献度に応じて報酬を配分することを公平分配といいます。 小集団の生態を研究していたスティンザーは、会議などの集団行動の中にいくつかの興味深い現象を見出しました。これらの現象をスティンザーの名をとってスティンザー効果と呼ばれています。かつて口論した相手が会議に参加しているときは、その相手の正面に座りたがるなど。 リービットは、車輪型、円方、オールチャンネル型、Y型の4種の小集団を作り、集団を構成する成員間のコミュニケーション・ネットワークを研究しました。点が成員で線がチャネルを表しています。 モレノはソシオメトリーを検査するための質問紙を創案し、これをソシオメトリックテストと呼び、この結果を基に図式化したものをソシオグラムと呼びました。ソシオグラムから、集団がいくつかの派閥や下位集団から構成されていることや、孤立者や拒否されている者の存在が視覚的にわかります。 ソシオメトリーとは、集団の心理的な特徴を数学的に研究することを意味します。誰と誰が仲が良くて、誰と誰が仲が悪いかということを体系的に図式化したり、数量的に表現することによって、集団の構造や集団内の力学を明らかにすることです。 ただ人が集まっているだけでは集団とはいえません。集団とは組織化された集まりで、その成員間にはある一体感が存在します。集団に属すると、自分のもっていた価値観や判断力は、その集団の規範に影響されるようになり、自分自身の行動も規制されるようになります。 服従の原則を実験したミルグラムが提唱した言葉。服従した被験者たちが何度も途中で実験の中止を申し出たのですが、結局はその場での正当な権威者とみなされた実験者の強い命令に、不本意ながら最後まで従ってしまったのです。これを悪の平凡さと呼んでいます。 思いのほかその場所や場面での正当な権威者とみなした者の言う通りに行動してしまうものです。ミルグラムは、権威者の命令にどれだけの人が従うのか実験で調べてみました。結果的に最後まで命令に従った被験者は全体の65%にもなりました。 PM理論の中のひとつで、M機能とはメンバーの立場を理解し、集団内に友好的な雰囲気を作ったり、集団のまとまりを維持し強化する行動のことを指しています。 PM理論の中のひとつで、P機能とは集団の目標を達成するために計画を立てたり、メンバーたちに指示や命令を与えたりする行動のことをいいます。 リーダーシップ行動の類型化を試み、リーダーの目標達成機能(P機能:performance function)と集団維持機能(M機能:maintenance function)に着目してPM理論を提唱しました。 リーダーシップの性質が集団に対して大きな影響力をもつことがあります。リピットとホワイトは、リーダーシップの型を3つに類型化し、それぞれが集団に与える特徴について考察しました。放任型リーダーの率いる集団はメンバーにまとまりがないため作業成績も悪く、作業への興味の喪失も大きいとされています。 リーダーシップの性質が集団に対して大きな影響力をもつことがあります。リピットとホワイトは、リーダーシップの型を3つに類型化し、それぞれが集団に与える特徴について考察しました。専制型リーダーの率いる集団は、作業効率は高いのですが創造性が低く、目標達成の結果はリーダーの能力に左右されてしまいます。 リーダーシップの性質が集団に対して大きな影響力をもつことがあります。リピットとホワイトは、リーダーシップの型を3つに類型化し、それぞれが集団に与える特徴について考察しました。民主型リーダーの率いる集団は友好的で不満が少なく、メンバーは集団行動に参加していることへの充実感を感じます。 公の場で自分の意見を発表すると、その意見にあった行動をしなくてはという心理が働き、実際に言ったとおりの行動を起こす確率が高くなります。これをパブリック・コミットメントといいます。 囚人のジレンマゲームの中でも非零和型ゲームの組み合わせによって、両者共に損失を被ることを共貧状態といいます。 囚人のジレンマゲームの中でも非零和型ゲームの組み合わせによって、両者共に利益を受けることを共栄状態といいます。 自白と黙秘との二者択一を迫られた囚人は、仲間を信頼して黙秘を続けるかそれとも仲間が黙秘している間に自分だけ裏切って自白し減刑してもらうか、ジレンマに陥るというわけです。これが囚人のジレンマゲームといわれるもので、非零和型ゲームの典型です。 ゲーム理論とは、数学者のノイマンや経済学者のモルゲンシュテルンによって始められた組み合わせの数学から発展した理論で、ゲームのプレイヤーがもっとも大きな利益を得るための最良の戦略を見出すことを目的としています。 【全記事一覧】 1.ビジネスに関する心理学用語 2.印象に関する心理学用語 3.人間関係に関する心理学用語 4.心理学用語集の要約とは? 5.恋愛感情に関する心理学用語 6.結婚に関する心理学用語 7.親子に関する心理学用語 8.分析に関する心理学用語 9.性格に関する心理学用語 10.睡眠に関する心理学用語 11.情報記憶に関する心理学用語 12.視覚情報に関する心理学用語

Continue reading...

視覚情報に関する心理学用語集

アイ・スポット 動物社会の中では、目の大きい動物ほど体だも大きな動物と認知されます。そのため、動物にとって大きな目は脅威の対象となります。これを応用したのが目玉模様のカラスよけです。自然界の中でも、羽の目玉模様で天敵を威嚇する蝶がいます。アイ・スポットとは、これらのような効果をもった目玉模様のことをいいます。 目を開けて何かを見るとき、網膜には刺激が二次元的にしか受容されていません。それが、なんらかの手がかりを得て三次元的に知覚されることを奥行知覚といいます。 瞳孔は、明るい場所では光量を調節するために、また近くの物を見るときには焦点を合わせるために縮小します。このように、瞳孔がさまざまな要因で縮小・拡大することを瞳孔反射といいます。 一定方向へ動く物、たとえば蛇の目傘をクルクル回して、その渦巻きをしばらく眺めたあとに、静止しているものを見ると動いて見えます。これを運動残像といいます。残像は、はじめに眺めていたものよりもゆっくりと動き、反対の方向に進みます。 空間を知覚するためには、広がり・奥行き・方向のすべて、あるいはそのうちのいくつかを知覚しなければなりません。これを空間知覚の三属性といいます。これらの知覚は、視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚、運動感覚などを刺激されることで得られます。 刺激の存在を50パーセントの確率で検出できるとき、その刺激の強さを刺激域といいます。この刺激域に満たない程度の弱い刺激を知覚することが閾下知覚です。閾下知覚の効果を応用したのがサブリミナル効果と言われているものです。 視覚における錯覚が錯視という現象です。知覚される世界と物理的な世界は、日常の生活の中でも、常に多少のズレがあります。錯視はそのズレがたまたま大きく生じてしまった現象で、特別な視覚の異常ではありません。 知覚した人の不安や欲求に依存した錯覚もありますが、対象となる刺激物がなにもない状態で見えるものは、錯覚と区別され幻覚といいます。 知覚は対象を適切に判断するためのいくつかの原理に従っています。通常、それらは適切に働いているのですが、ある対象の物理的性質に対しては大きな歪みを生じることがあります。これを錯覚と呼びます。 2つ以上の領域が知覚されるとき、どれか一つの領域が浮かび上がって輪郭をなし、それ以外の領域は背景として退き意識されないまま処理されます。ルビンはこの浮かび上がって知覚される領域を「図」、背景に退く領域を「地」と呼びました。 【全記事一覧】 1.視覚情報に関する心理学用語 2.ビジネスに関する心理学用語 3.印象に関する心理学用語 4.人間関係に関する心理学用語 5.心理学用語集の要約とは? 6.恋愛感情に関する心理学用語 7.結婚に関する心理学用語 8.親子に関する心理学用語 9.分析に関する心理学用語 10.性格に関する心理学用語 11.睡眠に関する心理学用語 12.情報記憶に関する心理学用語

Continue reading...

情報記憶に関する心理学用語集

カクテルパーティー効果 ざわざわと声が交じり合う騒がしい人込みの中でも、話し相手の声だけははっきりと聞き取ることができます。このことを欧米人が好む騒がしいカクテルパーティーにちなんで、カクテルパーティー効果といいます。 子供と大人とでは人の顔の識別能力が違います。大人は顔全体をひとまとめの印象にして人を認識(再認)することができますが、10歳程度になるまで完成されません。それまでは目や鼻や口などの顔の部分ごとに着目して人の顔を判断しています。これをモンタージュ、または再生といいます。 先行刺激が後続刺激の処理に抑制効果をもたらし、思い出しにくくさせる場合は、ネガティブ・プライミングといいます。 プライミング効果の中でも、ある概念を呈示したあとに自由連想テストなどを行った場合、呈示されたものは呈示されていない場合に比べて出現率が高くなることを指してこのようにいいます。 プライミング効果の中でも事前に答えを見せることで、見せていない場合と比べて正答率が高まることを指してこのようにいいます。 単語の記憶や連想の実験などで、先に与えられた情報(先行刺激)が、後に続く情報(後続刺激)の処理に無意識に影響を及ぼすことをプライミング効果といいます。 音や目に見えるもの、熱や臭い、他人の行動など、人間が処理できる限界を超えるほど大量の刺激に囲まれた環境を過剰負荷環境といいます。このような環境に適応するため、人は自分が受ける刺激をなるべく軽減しようとします。 ノードで表現された中でも関連性の高いものは近くに、関連性の低いものは遠くに配置されることによって、意味のカテゴリーごとに体制化されています。リンクにはノード間の関係性が記されていて、下位概念を表すときにはisaというラベルが付けられます。 意味ネットワークの中にある、楕円状の結び目のことをノードと呼びます。ノードとは接点のことで、単一の実態・属性・状態・事象などを表現しており、リンクと呼ばれる矢印によって結び付けられています。 意味ネットワークとは、知識の表層をネットワーク理論を用いてモデル化したもので、コリンズらによって考案されたものです。 拡散的思考に対して、収束的思考はひとつの正しい解に向かう思考法で、公式を用いて計算をしたり、ある言い回しを使って文章を書いたりする能力のことです。従来の知能検査で測られていた知能と重なります。 新しいものを創り出したり、創造的な課題の解決法を見つけ出したりする能力のことです。拡散的思考とは、与えられた情報からさまざまな新しい情報を作り出す思考法です。創造性はこの拡散的思考と密接に関係しているといわれています。 賞とは逆に、罰とは、反応の生起を弱めるための体罰や叱責などの嫌悪感のような刺激を指しています。 賞とは、反応の生起を強化するための褒め言葉やお菓子や金銭に関することを指します。 行動心理学における強化と罰にほぼ対応するものを、教育心理学では賞と罰といいます。 他者や環境からの賞や罰によって行動を規定しようとすることを外発的動機づけといいます。外発的動機づけは一時的に効力を発揮しますが、人間が本来持っている興味ややる気を逆に低減する原因になることがあり、行動を長続きさせません。 人間が本来持っている興味ややる気を刺激して行動を起こすことを内発的動機づけといいます。仕事が楽しくて働いている人は職場も楽しく長続きするものです。これは内発的動機づけです。 自ら直接に経験して学習することを直接学習といいます。それに対して、他者(モデル)を観察することで行動を模範し学習することを観察学習といいます。 オペラントとは能動的なという意味です。スキナーは条件付けには2種類あると考え、パブロフの犬の実験に代表されるような古典的条件付けをレスポンデント(受動的な)条件付けと呼び、有機体の自発的行動に着目する条件付けをオペラント条件付けと呼びました。 古典的条件付けとして有名なものに、パブロフの犬の実験があります。この実験の犬は、肉粉を与えられるとき、決まってメトロノームの音を聞かせられました。これを繰り返していくうちにメトロノームの音を聞くだけで唾液を出すようになりました。 深酒により記憶を喪失することをアルコール・ブラックアウトといいます。酔った状態で記憶したものをしらふの時に思い出そうとすると記憶の再生能力が落ち、反対に、しらふのときに記憶したものは酔った状態では思い出しにくくなることがわかりました。 喉まで出掛かっているのに、どうしても思い出せないことをメモリーブロックといいます。これは緊張している時や疲れているとき、体調の悪いときに起こりやすくなる現象です。 短期記憶において一度に処理できる最大の情報量、つまり見たり聞いたりして、一瞬のうちに理解できる数のことをマジカルナンバーといいます。 顔の記憶の特徴のひとつで、今更ながら当たり前のようですが、はじめて会う人よりは見たことのある人の顔の方が思い出しやすくなります。これを既知性効果といいます。 顔の記憶の特徴のひとつで、顔から受ける印象を性格特性と結びつけて覚える記憶のことを意味処理優位性効果といいます。 顔の記憶の特徴のひとつで、他の人とは違った形状をもつ顔だと覚えやすいことをいいます。形状の違いだけでなく、魅力的な顔であることも孤立効果として記憶されやすい効果を持ちます。 デジュ・ビュに対して、何度も体験しているのにはじめての体験のように感じることをジュメ・ビュといいます。 新しい状況を過去に経験したことがあると感じることをデジュ・ビュといいます。別名、既視体験ともいいます。 経験したことが誤って追想されること、あるいは空想が混同されて記憶が歪曲されることを記憶錯誤といいいます。ちょっとした思い込みで記憶が歪曲されることは多いもので、誘導尋問によって証言が作られる可能性は以外に高いのです。 人が自分の生涯を振り返って再現する、個人的な記憶のことです。自伝的記憶は、強い感情や個人的な意味を含んでいて、アイデンティティと密接に関係しています。 劇的で感情的な出来事がそっくりそのまま、写真のように焼き付け(閃光)られる記憶をフラッシュバルブ記憶といいます。ショッキングな場面で起こりやすいので、後にトラウマになる危険も含まれています。 宣言的記憶のひとつで、ある特定の出来事に関して記憶されるものがエピソード記憶です。ある時、ある場所で起こった事柄を手がかりに思い出すことのできる記憶のことです。 宣言的記憶のひとつで、一般的な知識としての記憶が意味記憶です。 宣言的記憶に対して、自転車の乗り方のように言葉では記憶されないものを手続記憶といいます。 長期記憶のひとつで言葉によって記憶されるものが宣言的記憶です。宣言的記憶は、意味記憶とエピソード記憶の2つに分類されます。 いつまでたっても必ず思い出すことのできる永続的な記憶のことです。時として思い出すのに時間がかかることもありますが、一度、長期記憶に落ちた記憶は忘れることはありません。 認知的な作業をするために一時的に保持する記憶のことです。短期記憶は、計算したり、本を読んだり、あるいは推理をしたり、あらゆる認知的な課題を遂行するために、記憶を一時的に保持する作業台のようなもので、作動記憶とも呼ばれます。 見たまま、聞いたままを保持する記憶です。感覚貯蔵の記憶は感覚的で短命な記憶といえますが、むしろ次々と忘れていかなければ困るものなのです。 過去に経験したことを必要に応じて思い出せるよう保持することを記憶といいます。しかし、人は経験したことをすべて記憶として保持し、自由に思い出せるわけではありません。 【全記事一覧】 1.情報記憶に関する心理学用語 2.視覚情報に関する心理学用語 3.ビジネスに関する心理学用語 4.印象に関する心理学用語…

Continue reading...

睡眠に関する心理学用語集

転移 カウンセリングの中でクライエント(相談者)がカウンセラーに対してある特殊な態度や感情を向けることを転移といいます。精神分析では、クライエントが父母に向けるべき感情をカウンセラーに向けている現象と考えます。 ユング心理学では、現在生じている事象の中には、まだ表現されていない意味や目的が隠されていると考えます。これを目的論的立場といいます。拡充法とはこの目的論的立場に立って、夢の中に現れたイメージを増幅させ、隠された意味や目的を探ろうとする技法をいいます。 チューリッヒのユング分析家ミンデルによって創始された、プロセス思考心理学の中で提唱された夢分析の用語です。 人の見る夢はバラエティに富んでいますが、その中でも多くの人に共通に見られるある特定の夢があります。これを定型夢をいい、特定の願望と対応して夢の中に現れるものをシンボルといいます。 潜在夢とは、もともと無意識にあった欲望のことです。潜在夢が自分の道徳観に合わない欲望、社会的に許されない欲望、自分でも不快に思うような欲望であるとき、顕在夢は潜在夢とかけ離れた形で現れます。 顕在夢とは、検閲を通過して実際に夢として現れたものをいいます。顕在夢は潜在夢とかけ離れた形で現れます。 フロイトは無意識の働きを認める精神分析の考え方を発表しました。無意識は抑圧された観念であり、それを夢の中で意識化することで心的エネルギーの是正をはかり、一種のカタルシス(浄化)効果を果たしていると考えました。 フロイトは夢は睡眠の保護者と言いました。睡眠を遮断する目覚まし時計の音などの外部刺激を、夢は電車の音に置き換え、そのまま睡眠を続行させるからです。 レム睡眠以外の時期をノンレム睡眠といいますが、このときは反対に血圧が下降し、脈拍、呼吸数も少なくなり、成長ホルモンの分泌が増加します。 レム睡眠中は、脳波が覚醒パターンに近似し、抗重力筋(姿勢を保つための筋)の緊張が消失します。また、血圧が上昇し、呼吸数も増え、急速な眼球運動が起こります。 【全記事一覧】 1.睡眠に関する心理学用語 2.情報記憶に関する心理学用語 3.視覚情報に関する心理学用語 4.ビジネスに関する心理学用語 5.印象に関する心理学用語 6.人間関係に関する心理学用語 7.心理学用語集の要約とは? 8.恋愛感情に関する心理学用語 9.結婚に関する心理学用語 10.親子に関する心理学用語 11.分析に関する心理学用語 12.性格に関する心理学用語

Continue reading...

性格に関する心理学用語集

ジョハリ・ウィンドウ 他人との関わり合いの中で新しい自分に気付き自分を成長させていく様を、アメリカの心理学者ジョーとハリーは図を使って視覚化しました。これをジョハリ・ウィンドウといいます。自分自身をより深く理解するために使われる手法です。 一般化した合成概念(友達、学校の先生、会社の同僚、恋人)によってあらゆる人々を分類し、複数の個人やいくつもの集団と関わり合いをもつようになります。それらの触れ合いの中でさらに自分を省み、複数の個人あるいは集団にそれぞれ合わせた自己、つまり社会的自己を育んでいくようになります。 自分で自分のことをどう思っているのか、性格や能力あるいは身体的特徴についての比較的永続した考えを自己概念といいます。自己概念は自己観察や、他人との接触の仕方、または他人からの評価を通じて形成されます。 自分自身のことを言葉で相手に正しく伝えることを自己開示といいます。自己開示には互報酬性があるので、自己開示を受けた人は、その分、自分からも自己開示します。一般に男性よりも女性の方が心理学的に自己開示しやすいといわれています。 ある人がある作業をする場合、条件を一定にすれば、その個人の作業態度、素質、知能、性格など内的精神的要因を明らかにすることができるという考えの基に考案されたのが内田・クレペリン作業検査法です。 提示された刺激に対して被験者が自由に思い浮かぶことを答えてもらい、検査者が力動論的な視点から分析する検査のことを投影法といいます。 被験者の心理状態や自らの属性、行動などについて、質問紙に沿って記述させる方法です。あらかじめ設定された選択肢の中から選ぶ簡単な形式と自由記述による形式があります。 面接法による検査が、面接者の主観的判断に依存する側面が多いのに比べ、性格検査は検査者の主観によって左右されることが少なく、客観性の高い情報を得ることができる検査法です。 人間の全体像を捉えるためえに必要十分な主要特性を、外向性、快諾性、良心、神経症傾向、開放性の5つにまとめ込もうという試みが近年行われています。これをビッグ・ファイブ説といいます。 ユングは精神科医として臨床経験の中から、人間には興味・関心の心的エネルギーが自分をとりまく環境に向かって開かれている外向性の人と、自分自身の内側に向かっている内向性の人がいると考えました。 ドイツの精神医学者のクレッチマーは、精神病と体型の研究を基に、正常者における体格を3つに分類し、それぞれの性格(気質)の特徴について論じたものがクレッチマーの類型論といいます。 類型論の研究後、人のパーソナリティはいくつかの特性の集合体であると考えられるようになると、それぞれの特性をどれくらいずつ持っているかで性格を量的に捉えようという試みがなされるようになりました。これを特性論といいます。 人のパーソナリティをいくつかの質的に異なるタイプに分類することを類型論といいます。以前はこの類型ごとの差異によって性格を捉えようと試みた研究が多く見られました。 人の行動とは、個人的な要因や環境に固定して規定されるものではなく、何かひとつが変化すればその影響が全体に影響を及ぼすような常に流動的な構造を持っているものだとレヴィンは考えました。そこで行動の法則を方程式にして表現することで因果関係を分析した答えが場の理論です。 ふくそうせつと読みます。心的な発達をシュテルンは「遺伝的要因」と「環境的要因」の相互の働きかけによると考えました。これを輻輳説といいます。 フロイトが人間のこころを3つに区切ったように、ユングは人間の精神(プシケ)を「自我」「個人的無意識」「普遍的(集合的)無意識」「ペルソナ」の4つに分けて考えました。 フロイトは「イド(id)」「自我(ego)」「超自我(super ego)の3つの心的機能の相互作用により、人間の心が成り立っていることを説明しました。 本来は仮面を意味するラテン語です。人は仮面を付け替えるかのように、その時、その状況にふさわしい役割行動をしているとユングは考えました。 キャラクターは刻み付けるというギリシャ語が語源です。これは環境との関わりの中で、いわゆる性格がつくられてくるという意味です。 パーソナリティーとはペルソナが語源です。人の思考や行動に時間的・空間的に一貫性を与えている心身統一的な体制を表しています。 【全記事一覧】 1.性格に関する心理学用語 2.睡眠に関する心理学用語 3.情報記憶に関する心理学用語 4.視覚情報に関する心理学用語 5.ビジネスに関する心理学用語 6.印象に関する心理学用語 7.人間関係に関する心理学用語 8.心理学用語集の要約とは? 9.恋愛感情に関する心理学用語 10.結婚に関する心理学用語 11.親子に関する心理学用語 12.分析に関する心理学用語

Continue reading...

分析に関する心理学用語集

分布曲線 調査や実験によって得られた生の得点を粗点と呼びます。粗点を基にして、分類単位や数値ごとに件数や頻度を集計した度数分布表を作成し、それを図に表すと分布曲線を描くことができます。 実験室で行われる実験のことです。単に実験というだけで、実験室実験を指す場合がほとんどですが、現場実験と区別したいときにあえて使われる用語です。 被験者の日常生活の場面を、実験状況に仕立てて行う実験のことです。こうすることで、被験者のより現実に近い行動が期待でき、実験を意識することによって生じる影響を避けることができます。最近では、プライバシーの問題によりあまり行われなくなりました。 心理学での行動実験の実証データとして調査されたり、ビジネスにおけるマーケティングなどの市場動向調査などで使われる調査のことです。日常生活の中で、自然なままの人の行動を観察して記録する方法のことです。 実験とは、人為的に統制された条件のもとで生起された行動を客観的に観察し、ある仮説を検証することをいいます。仮説を規定していると予測される因子やなんらかの影響を与えると予想される因子は徹底して統制され、それ以外の因子は一定に保たれます。実験の観察対象者となる人間は被験者といい、動物は被験体といいます。 観察は、科学全体にわたって用いられる基本的な研究方法です。観察の中でも自然観察法に対して、一定の条件を統制した上で対象者を観察することを実験観察法といいます。 観察は、科学全体にわたって用いられる基本的な研究方法です。観察には、観察者が観察対象者を客観的に観察し記録する自然観察法があります。 ゲシュタルト心理学は、構成主義心理学が心的過程を要素の寄せ集めのように扱ったことに反対した心理学です。心的現象は要素に分解できるものではなく、それ自体で要素の総和以上のまとまりをもつものだと考えました。ゲシュタルトとは、総和以上のまとまりを意味している言葉です。 ヴントは、意識をいくつかの心的要素に分解できるものと考えました。当時の自然科学が分子をこれ以上分解できない最小の要素であるとした考え方にならって、意識の中の最小要素を純粋感覚と簡単感情という2つの心的要素に分けました。 構成主義者たちは、意見こそが心理学の研究対象であると考え、自分自身の意識を観察する内観法によって、意識過程を分析しようと試みました。意識とは分析によりいくつかの心的要素に分解できるものと考え、それらの要素がどのように結合、統合して、意識を構成しているのかを調べることが心理学の目的であるとしました。 構成主義は世界最初の心理学研究所を作ったヴントとその後継者であるティチナーに代表される心理学の一学派のことです。 感情や欲求を直接的、あるいは衝動的に発散せずに、合理的・理性的な判断をしながら理知的に処理していくことを知性化といいます。ヘタにやるとただの屁理屈になるので要注意です。 自分にとって都合の悪いことや、耐え難いほど深いなことを、まるでなかったことのように無視することを否認といいます。 ある人に向けられていた感情や態度を無害な対象に置き換え、それによって不満を解消しようとすることを置き換えといいます。 耐えられないような不快な体験や事象、自分の評価を著しく低下させる恐れのある欲求や願望を、自ら認めないようにすることを抑圧といいます。 自分のもっている不都合な欲求や好ましくない事象を他人に転嫁することです。 自分の弱点や欠点、あるいは劣等感を他の長所になる部分で補おうとする行為のことです。 すでにある一定の発達段階に到達していたにもかかわらず、葛藤や不安が生じたときに、それ以前の発達段階に逆戻りすることを退行といいます。 欲求や願望が叶わないとき、それを放棄したり、都合の悪い現実から逃げ出し、現実とはかけ離れた非現実の世界や空想の世界へ逃げ込むことを逃避といいます。 本来もっていた欲求や目標がどうしても達成できないとわかったとき、レベルを下げた欲求や目標を達成することで満足を得ることを代償行動といいます。 自分にはないものを備えている人や、人よりも優れていると思われる人と自分を同一に認識することで、満足を得たり劣等感をぬぐい去ることを同一視といいます。 社会的に認められない欲求が表面化し、自分の評価が低下することを恐れ、自分の本当の欲求とは正反対の態度や行動をとってしまうことです。 自分の言動について正当化することです。イソップ物語に登場するキツネとブドウの話に出てくるようなことで、自分の力がないことを認めると傷ついてしまうので、あえて合理化した論理を持ち出すことです。 長期に渡ってフラストレーション状態に置かれていると、人は心理的ストレスをため込み、身体的疾患を引き起こすことがあります。さらに、精神的苦痛が長引けば、内的な破局をも引き起こしかねません。この場合、欲求や衝動、あるいはそれらにかかわる事象や記憶は無意識の領域に追いやられ、自我の崩壊を防ごうとします。その過程で生じる心の働きをフロイトは防衛機制と呼びました。 リビドーは成長過程に沿って防衛機制によりうまく解消されていくものですが、もしそれに失敗すると、後々その発達段階特有の性格上の問題を引き起こす原因になると考えられます。これを固着といいます。 1歳から3歳くらいを心理学では肛門期といいます。子供の発達、活動範囲が広がっていく時、初めて母親の圧力が加わり、自律が必要となります。直立歩行、言語の獲得、これらは社会的に人間らしくなったことで、母親のしつけ(排尿)が社会的圧力となって加わります。発散、浄化といったカタルシス効果も肛門期に起きていきます。 生後18ヶ月くらいまでを心理学では口唇期といいます。視覚・聴覚もほとんど発達していない赤ん坊にとって、口唇は唯一発達した感覚器官なのです。うまいものは食べ、まずいものは舌で押し出す。指しゃぶりは、泣くことで口唇の満足が得られない時に、手近な指で満足を求めます。 リビドーとは、本来欲望を意味するラテン語ですが、フロイトは性欲動という精神的なエネルギーをリビドーと呼びました。彼はリビドーを発達とともに身体のある部分に局在するものと考え、その身体的部分の名称を使って人の発達段階を表しました。 子供の時に虐待の経験がある母親が、いつカッとなって子供に手をあげてしまうような被虐待児症候群を白雪姫コンプレックスといいます。 親の愛情が他の兄弟に奪われるかもしれないという不安から兄弟に向けられる嫉妬がカイン・コンプレックスの原因とされています。兄弟関係にまつわるコンプレックスのことを指しています。 男性が自分よりはるかに年下の女性によせる抑圧された性愛をロリータ・コンプレックスといいます。大人の男性になることを拒否したり、成熟した大人の女性に気後れや恐れの感情をもったりすることと関係しているとしています。 成人の男性が母親との間に年齢にそぐわない依存関係を持ち続け、そのことに疑問や葛藤を生じない状態をマザー・コンプレックスといいます。 コレット・ダウリングは著書の中で、他者に面倒を見てもらいたいという根深い願望によって、女性が精神と創造性とを十分に発揮できずにいる状態をシンデレラ・コンプレックスといいました。このような無意識の依存欲求は、高学歴の女性に多く見られます。 男の子が父親との関係の中で母親を奪い合い、父親の死を願うという抑圧された願望をもつことをエディプス・コンプレックスといいます。ギリシャ神話のひとつで、父親を殺して母親と結婚したエディプス王の話に由来しています。 コンプレックスは、スイスの精神医学者ブロイラーによって提唱され、その後フロイトやユングによって大成された概念です。 普段は意識的な価値体系により抑圧されてきた部分が、もう一人の自分として人格化して現れるものをシャドウといいます。あまりに偏った生き方をしていると、補償作用としてシャドウが働きます。 マニアもアニムスもユングのいう原型の一種です。アニマとは男性の人格の中にある女性的部分がイメージ化したものでアニムスとは女性の人格の中にある男性的部分がイメージ化したものです。 原型は無意識にある潜在的な力ですが、ユングはkの原型の働きを象徴を通じて意識化していく過程で人格が統合されていくと考えました。この過程を個性化といいます。また、意識と無意識を統合し、心の全体性をの中心に位置するものを自己(セルフ)いいます。 共通して発現するイメージでその代表的なものがペルソナ、シャドウ、マニア、アニムス、グレートマザー 、老賢者などでこれあらは心理学では原型といいます。 フロイトが合理的、客観的な自然科学の言語によって無意識を論じようとしたことに対して、ユングは独自の理論を分析的心理学と名づけ、フロイトの理論と区別しました。 言語連想法の実験による研究を発表。無意識の心的過程やコンプレックスを仮定し、精神病者の妄想や幻覚内容を心理的に理解しようとする試みを行い、精神分裂病の心理療法的接近に貢献したのがユングです。 【全記事一覧】 1.分析に関する心理学用語…

Continue reading...

親子に関する心理学用語集

中間子 三人きょうだいの真ん中にいる子どもを中間子と言います。両方のきょうだいの真ん中に挟まれている中間子は両方のきょうだいに負けまいと、自分を主張しないとやっていけない状態になることが多いのです。中間子の特徴として、(1)よく考えないうちに仕事を始め失敗することが多い。(2)面倒がらないで仕事を一生懸命にする。(3)気に入らないとすぐに黙り込む。などの性格的特性が挙げられます。 二人きょうだいの上の子ども、下の子どもの性格特性における特徴は、長子的性格と次子的性格に分けられますが、この性格特徴は年齢差が2歳から4歳の時にもっとも顕著に起こります。ただし、お互いの名前で呼び合っているようなきょうだい関係の場合、この特性が当てはまることが少ないことが心理学者的見解となっています。 二人きょうだいの上の子ども、下の子どもの性格特性における特徴のひとつです。次子的性格の子どもは、おしゃべりであることが多く、人に褒められるとすぐ調子にのります。人まねが得意で、自分の考えを押し通す傾向があります。両親に甘え上手な点も傾向のひとつです。 二人きょうだいの上の子ども、下の子どもの性格特性における特徴のひとつです。長子的性格の子どもは、無口で人の話を聞くことの方が多く、仕事をする時に失敗しないようにする特性があります。何かをするとき、人の迷惑を第一に考え、面倒なことはなるべくしないようにし、欲しいものがあったとしても遠慮する傾向があります。 ボウルビィのアタッチメント(愛着)の理論に基づいて、アメリカのエインズワーズが乳幼児の母子間の情愛的結びつきの質を実験場面によって測定するために開発した観察実験法です。実験結果は、その文化圏によって異なるといわれ、母子関係はその国の育児に対する考え方や育児様式から影響を受けていると考えられます。 ボウルビィのアタッチメント(愛着)の理論に基づいて、アメリカのエインズワーズが乳幼児の母子間の情愛的結びつきの質を実験場面によって測定するために開発した観察実験法です。実験結果は、その文化圏によって異なるといわれ、母子関係はその国の育児に対する考え方や育児様式から影響を受けていると考えられます。 鳥類には動くものの後を追うという生得的反応が備わっています。それがニワトリ、アリヒルなどの鳥ならばよいのですが、人間であっても同様な反応を示してしまうことがあります。気球や風船の後を追従してしまったりすることです。これをインプリンティングまたは、日本語で刻印付け、刷り込みといいます。この現象を人間発達にも当てはめ、生後しばらくの間にどの人が自分の親であるかが刷り込まれることもこれに該当するという考え方です。 生理的不快の軽減と母親の愛情表現が絶えず繰り返されると、やがて生理的不快の軽減ではなく母親自身の愛情を欲しいという欲求に変わっていきます。これを二次的動因といいます。 お腹がすいた、喉が渇いた、寒い、暑いなどの赤ちゃんの生理的欲求のことを一次的動因といいます。赤ちゃんの一次的動因を母親が満たす時に、多くの母親は愛情を持って子供に働きかけをします。 接触の快とは、赤ちゃんが母親に愛着を抱くのは母親との身体的な接触であるスキンシップによるものであり、暖かみのある母親のぬくもりが子供の不安な気持ちを和らげてくれるということを意味しています。 ホスピタリズムは、1930年代のイギリスで、子供が生まれた家庭以外の環境である乳児院や養護施設などで育てられた場合に観察された子供の発達特徴のことです。精神的に不健康な状態が発達の特徴として見られました。 幼いときに母親からなんらかの理由で離れて育った子供の中にはアタッチメントがどうしても築かれないケースも出てきます。このアタッチメントが築かれないことをマターナル・デプリベーション、母性的養育の喪失といいます。 アタッチメントとは、人が生まれてから数ヶ月の間に特定の人、母親や父親との間に結ぶ情愛的な絆のことです。愛着とも言われている心の絆はその人の一生を支えていく大切なもので、イギリスの児童精神科医ボウルビィによって提唱されました。 生涯発達は、人として母親の胎内に受胎したときから死に至るまでの長い一生の間の発達のことを指しています。アメリカの心理学者バルテスは、発達は全生涯を通じて常に獲得(成長)と喪失(衰退)とが結びつき起きる現象であると述べています。これは人の発達は成長し発達するばかりでなく、衰退していくものも含めて考えるべきであるという視点です。 ギブソンとウォークは奥行き知覚が生得的なものであるか、乳児に対して行った実験結果が視覚的断崖、ビジュアル・クリフです。強化ガラスで平面でありながら床下が見える部分と通常の床である部分に乳児を乗せると、ガス面の手前でしり込みをして止まることがわかりました。乳児が運動視差などを手がかりに奥行き知覚を生理的に持っていることを示しています。 ウィニコットが提唱した用語で、過渡対象とも呼ばれているのが移行対象です。赤ちゃんにとって、最初の自分ではない所有物のことを指してこのように表現されます。枕カバーや毛布のすみ、人形やぬいぐるみを肌身離さず大切に抱っこしたりする、自分以外の対象物へと関心が向かう自立性の芽生えが生まれてくる時期に現れてきます。 他の人だけではなく、自分の母親にも微笑まない赤ちゃんが増えてきているという報告が多くなってきています。小児科医の柳沢医師が「笑わない、泣かない、目を合わさない、赤ちゃんらしさがない」乳児のことをサイレント・ベビーと命名しました。 イギリスの自動精神科医ボウルビィは、子供の微笑にも発達段階があると説明しています。生後3ヶ月が経つと無選択的な社会的微笑の段階が終わり、選択的な社会的微笑の段階になります。この頃より、あやしかけに対し目を細めて微笑むことができるようになり、親などの見慣れた人に対してとくに微笑むようになります。 イギリスの自動精神科医ボウルビィは、子供の微笑にも発達段階があると説明しています。生後5週間目までの微笑は自然発生的で、反射的な微笑の段階であり、お腹がいっぱいで気持ちがいいといった生理的満足感に起因し、睡眠時によく現れるものです。これを無選択的な社会的微笑の段階といいます。 既に赤ちゃんのときから様々な個性があることを明らかにしたのは、アメリカの小児科医、トマスとチェスです。彼らによれば、人は生得的な気質を核としてもっていて、そこに環境要因が影響を与えて性格が形成されていくことが明らかとなりました。 人間に生まれつき備わっている反射行動のひとつがマグネット反射です。両脇を支えて立たせると脚が柱のようにまっすぐになる反射のことです。生後2~3ヶ月で消失するといわれています。 人間に生まれつき備わっている反射行動のひとつが自動歩行反射です。脇の下から支え立たせ、右足に重心をかけてやると、左足を前に踏み出し次に右足を踏み出す反射のことです。生後2~4週間で消失するといわれています。 人間に生まれつき備わっている反射行動のひとつが口唇探求反射です。口の周りを指先などで軽く触れると、その指を口でくわえようとする反射のことです。生後3~4ヶ月で消失するといわれています。 人間に生まれつき備わっている反射行動のひとつがモロー反射です。ドイツのモローにより報告された反射のことです。胸の前に何かを差し出すとそれに抱きつくように反応すること反射のことです。生後3ヶ月~4ヶ月で消失していきます。 人間に生まれつき備わっている反射行動のひとつがバビンスキー反射です。新生児の足の裏をかかとからつま先にかけてこすると、親指が背屈し他の4本の指が開く反射のことです。生後8から10ヶ月で消失していきます。 人間に生まれつき備わっている反射行動のひとつが把握反射です。手のひらを指で押すとその指を握る反射のことです。胎児期の8ヶ月ごろに出現し、生後3~4ヶ月で消失していきます。 人間には生まれつき備わっている反射行動があります。新生児が生まれてから外界に適応していけるのもこの原始反射を使っているからといわれています。反射行動は把握反射、バビンスキー反射、モロー反射、口唇探索反射、自動歩行反射、マグネット反射に大別され、これらを総称して原始反射といいます。 哺乳動物は大きく2つに大別することができ、そのひとつが就巣性です。妊娠期間が比較的短く脳髄が未成熟で生まれてくること、多数の子供が一度に生まれること、未成熟の状態であることなどの特徴を持っています。リス、ウサギなどが就巣性に属しています。 哺乳動物は大きく2つに大別することができ、そのひとつが離巣性です。比較的長い妊娠期間を経て脳髄が発達して生まれてくることや生まれた子供がすぐに親と同じような行動がとれること(生まれてすぐ立ち上がって歩行できる等)などの特徴をもっています。馬、猿などの高等哺乳動物が離巣性に属しています。 人間が生理的に未発達な状態で生まれてくることを、スイスの動物学者ポルトマンは生理的早産とか子宮外の胎児期と呼びました。哺乳動物は離巣性と就巣性の2つに大きく分けることができます。高等哺乳動物である人間は離巣性に属していて、出世後1年近く経たないと親と同じように立ち上がったり、歩行したり、言葉を自由に話したりできません。他の動物に比べて未発達な状態で生まれてくることを生理的早産といいます。 虐待をしてしまう母親もまた自分の母親から虐待をされて育ってきている場合を世代間連鎖と呼びます。攻撃的な養育態度によって育てられた親は、その養育態度を幼いときから学習しており、自分が子育てをする場面になると、その学習された態度が現れてくるとかんがえられていること。 ミュンヒハウゼは18世紀にいた男爵の名前です。通称“ほら吹き男爵”と呼ばれていました。自分を病人に見たってて病院を渡り歩く患者のことをこの男爵にちなんでミュンヒハウゼン症候群と名づけたことが由来。代理とつくのは養育者が健康な子供に危害を加え病人に仕立てて病院に連れて行き、自分が献身的に監護する姿を演出して見せる特殊型の児童虐待のことを指しているからです。 トラウマのひとつとして、児童期の虐待と解離性人格障害つまり、多重人格を引き起こしてしまう恐れがあります。この解離性人格障害のことを指して多重人格と呼びます。 親から虐待を受けた子供の身体的な傷は癒えたとしても心に受けた傷は後々まで深く残り、児童期、青年期にさまざまな不適応行動を引き起こす場合が多く見られます。この心の傷のことをトラウマと呼びます。 2000年に成立した児童虐待防止法の定義のひとつで、食事を与えないなど、児童の健康を脅かす親の行為をネグレクトと呼びます。 2000年に成立した児童虐待防止法の定義のひとつで、暴言や差別など、心理的外傷を子供に与えることを指します。 2000年に成立した児童虐待防止法の定義のひとつで、性交、性的暴力、性的行為を強要することを指しています。 2000年に成立した児童虐待防止法の定義のひとつで、身体に外傷が生じ、または生じる恐れのある暴行を加えること。 2000年に成立した児童虐待防止法では保護者(親権を行う者、未成年後見人その他の者で、児童を現に監護する者をいう)がその監護する児童(18歳未満)に対して行う行為のこと。 養護性は英語のnurturanceからきている言葉で幼いもの、小さなものを慈しみ育てるという意味です。父性・母性という言い方に変わって養護性を使うようになってきのも男性・女性の役割にとらわれずに父母が協力して子育てをおこなっていくべきであるという考え方が社会に広がってきたからです。 世代性とは次の世代の確立と指導に対する興味・関心のことであり、親が子供を保護して育てるために自分の資質・技能・創造性を十分に発揮して社会に貢献していくことを指しています。 少子化を示す数値は合計特殊出生率によって表されています。これは出生率の計算において分母の人口数を出産可能年齢の女性に限定したものです。日本経済や社会保障とりわけ年金問題、労働市場などにも深刻な影響を及ぼすといわれています。 これから親になろうとする男性のことを妊婦に対応して妊夫と呼ぶことがあります。男性心理を女性と同じようにはじめて親になるという経験から妊夫の心理にも注目していこうという動きが活性化されてきています。 【全記事一覧】…

Continue reading...

結婚に関する心理学用語集

ソーシャル・サポート 困ったときに自分のことを支えてくれる頼りになる人がいてくれることはとても心強いものです。ソーシャル・サポートとは、他者から提供される有形または無形の援助のことを指しています。例えば、ソーシャル・サポートの種類には情緒的サポート、情報的サポート、実体的サポートなどがあります。 結婚して子どもが生まれた後に養育者、一般的には親が子どもに対してとる態度や行動のことを、養育態度といいます。子どもと養育者との間の相互作用と、家族を基にして形成される対人関係が、子どもの性格形成や対人関係、社会的適応などに大きな影響を与えることがあります。 ドメスティック・バイオレンスのような衝動的攻撃性の特徴のひとつで、攻撃しても何の問題解決にもならないこと。非挑発性と併用して使う言葉です。 ドメスティック・バイオレンスのような衝動的攻撃性の特徴のひとつで、普通ならば攻撃性を誘発することのないことに対して攻撃性を感じてしまうこと。 通称DVと呼ばれているドメスティック・バイオレンスは正確な訳語は「家庭内暴力」です。身体的暴力だけでなく精神的暴力もドメスティック・バイオレンスに当てはまることが世間で認められてきました。 故意にあるいは何の魂胆もなく相手の行為を得ようとする試みのことを迎合行動といいます。困った時にお世辞を言ってしまう事やゴマをすることなどもこの迎合行動に当てはまります。 エリクソンが提唱する親密性が深まる論理。男女が結婚することによってすぐに親密性が確立されるのではなく、子供が誕生することで夫婦の関係が本当に強まっていくという考え方。 相手に身体的・知的・情緒的に接近する気持ちであり、通常は他人に隠しているような自分の気持ちを相手に開示することを親密性といいます。 ベムによる理論のことで、あらゆる情報を処理するのに男性・女性というジェンダーに基づいてカテゴリー化していくという考えのこと。 フロイトによる論理のことで、同姓の親を同一視することによって男性・女性の役割を身につけていくという考えのことです。 コールバーグが提唱する論理のことで、子供が他の人から男の子・女の子と呼ばれることによって自分の性別を認知し、徐々に性別にあった役割をみにつけていくという考えのこと。 バンデューラが提唱する論理。親は子供のモデルであり、父親・母親の行動を観察し模倣することで子供は性役割を身につけるという考えのことです。 時代や文化によって規定されている男女の社会的差異のことを性役割、ジェンダーといいいます。男女に生物的差異があることは言うまでもありませんが、心理的・社会的な次元においても男女間で差異があります。 寄生するという意味のパラサイト。30歳をボーダーラインに親元に同居し経済的に親の世話になりつつもリッチで自由きままな独身生活を謳歌している男女のことを親に寄生しているという意味からパラサイト・シングルと呼びました。 結婚後の夫婦の幸福度が日本が高いことを証明されました。日本で夫婦間の摩擦が少ない場合、婚約が整うまでスムーズに話が進んだ、結婚前の交際中に話し合いがよくできた、結婚前の交際中に将来の生活に対しての不安に対して話あうことができたなどが挙げられます。 結婚直後は妻の幸福度は夫よりも高いのですが、結婚して3年を過ぎると妻の幸福度は夫よりも低下し二度と夫を上回ることはありませんでした。6年以降、夫婦共に幸福度は高くなるのですが12年~14年で最高点に達し、その後、幸福度は急激に低下し、妻は21年から23年で最低になってしまいました。 アメリカの心理学者ターマンが結婚生活に関する幸福度に対して行った実験結果が幸福得点です。戸外の娯楽を共にする、家計の扱いについて夫婦の意見が一致しているなどの幸福得点と結婚年数との関係が調査されました。 【全記事一覧】

Continue reading...

恋愛感情に関する心理学用語集

熟知性の原則 単純接触の効果は接触頻度のテストでは最初写真で行われたのですが実際の人間でも試しても同じ結果を得ることができました。写真で行われた結果が実際の人間関係においても同様であることを証明したのが熟知性の原則です。 人は他人と単純な接触を繰り返すだけでその人に対して好意をもつようになるという仮説があります。これを単純接触の効果といいます。接触回数が相手の印象に好意を増していくという実験結果がザイアンスにより明確となりました。 一組の男女が結婚する確立は、婚約者同士の距離が遠くなればなるほど低下していきます。これをボッサードの原則といいます。デートすることが報酬であるならば、そこにたどりつくまで(交通費・連絡をとる手間・食事代など)はコストとなる考え方のこと。 好き、優しい、尊敬する、などの好意的な言葉に対して受けても好意を感じやすくなる現象を好意への返報性といいます。妄想性認知が生まれてしまうこともこの好意への返報性が深く関与していることがわかります。 自分なりの解釈によって判断してしまうこと。対面状況の会話では、非言語コミュニケーションがあるばkりでなく、言葉の意味をその都度確認したり、修正したりすることが可能です。しかし、メールや出会い系サイトでの情報は限られています。そのような意味で解釈のゆがみを妄想性認知といいます。 なにか不安なことがあるとき、人はひとりでいるより誰かと一緒にいたいと思います。このことを親和動機といいます。 性格の違うもの同士がお互いを補いあっていくことを相補性といいます。支配-服従の次元に関しての性格の違いが見られる夫婦の方が愛情が強いという結果がウィンチ博士の研究によって導かれた現象です。つまり、どちらかが威張りたがり(支配欲性格)でもう一方が従順(服従的性格)である方がうまくいくという結果のこと。 社会心理学者バーンは、自分と相手の態度の類似性と行為の関係を調べ上げた結果、態度の類似性が高いほうに強い好意が向けられるという結果が出ました。態度が似ている相手に引かれる理由として、相手から同意を得られやすいこと、無用なケンカをせずに一緒に活動できること、相手の行動が予測しやすいことを挙げています。 予期せぬ結果を導いた原因には、親和動機の他に情動の問題も指摘されます。ドキドキしているのは危険な場所であれば当然ですが、目の前にいる女性だとしたら原因はその女性ではありません。このように原因を誤って帰属させてしまうことを錯誤帰属といいます。 引き裂こうとするほど愛は燃え上がる!・・・トリスコールが140組の恋人や夫婦を対象に調査を行った恋愛感情の強さを規定する要因を調べたところ、親や何かの壁が妨害した(している)と感じているカップルほど、お互いの恋愛感情が強いという相関関係のこと。 【全記事一覧】 1.恋愛感情に関する心理学用語 2.結婚に関する心理学用語 3.親子に関する心理学用語 4.分析に関する心理学用語 5.性格に関する心理学用語 6.睡眠に関する心理学用語 7.情報記憶に関する心理学用語 8.視覚情報に関する心理学用語 9.ビジネスに関する心理学用語 10.印象に関する心理学用語 11.人間関係に関する心理学用語 12.心理学用語集の要約とは?

Continue reading...

心理学用語集の要約とは?

心理学は分野が広く、理論や療法により基礎となる思想や哲学が異なります。だからといって、心理学はけっして難しい学問ではありません。人間心理の基本はコミュニケーションなのですから、人間関係をより円滑にしていくために必要な現代スキルです。 心理カウンセリングは、人間関係の悩みから精神的に開放されることを目的としています。心理的な技術やテクニックも必要かもしれませんが、それ以上に大切な心の状態を知るためにも、メンタルヘルスの観点から心理カウンセリング・心理学に関する知識を深めていってください。 【全記事一覧】

Continue reading...