性格に関する心理学用語集

目次

ジョハリ・ウィンドウ

他人との関わり合いの中で新しい自分に気付き自分を成長させていく様を、アメリカの心理学者ジョーとハリーは図を使って視覚化しました。これをジョハリ・ウィンドウといいます。自分自身をより深く理解するために使われる手法です。

社会的自己

一般化した合成概念(友達、学校の先生、会社の同僚、恋人)によってあらゆる人々を分類し、複数の個人やいくつもの集団と関わり合いをもつようになります。それらの触れ合いの中でさらに自分を省み、複数の個人あるいは集団にそれぞれ合わせた自己、つまり社会的自己を育んでいくようになります。

自己概念

自分で自分のことをどう思っているのか、性格や能力あるいは身体的特徴についての比較的永続した考えを自己概念といいます。自己概念は自己観察や、他人との接触の仕方、または他人からの評価を通じて形成されます。

自己開示

自分自身のことを言葉で相手に正しく伝えることを自己開示といいます。自己開示には互報酬性があるので、自己開示を受けた人は、その分、自分からも自己開示します。一般に男性よりも女性の方が心理学的に自己開示しやすいといわれています。

内田・クレペリン作業検査法

ある人がある作業をする場合、条件を一定にすれば、その個人の作業態度、素質、知能、性格など内的精神的要因を明らかにすることができるという考えの基に考案されたのが内田・クレペリン作業検査法です。

投影法

提示された刺激に対して被験者が自由に思い浮かぶことを答えてもらい、検査者が力動論的な視点から分析する検査のことを投影法といいます。

質問紙法

被験者の心理状態や自らの属性、行動などについて、質問紙に沿って記述させる方法です。あらかじめ設定された選択肢の中から選ぶ簡単な形式と自由記述による形式があります。

性格検査

面接法による検査が、面接者の主観的判断に依存する側面が多いのに比べ、性格検査は検査者の主観によって左右されることが少なく、客観性の高い情報を得ることができる検査法です。

ビッグ・ファイブ説

人間の全体像を捉えるためえに必要十分な主要特性を、外向性、快諾性、良心、神経症傾向、開放性の5つにまとめ込もうという試みが近年行われています。これをビッグ・ファイブ説といいます。

外向性/内向性

ユングは精神科医として臨床経験の中から、人間には興味・関心の心的エネルギーが自分をとりまく環境に向かって開かれている外向性の人と、自分自身の内側に向かっている内向性の人がいると考えました。

クレッチマーの類型論

ドイツの精神医学者のクレッチマーは、精神病と体型の研究を基に、正常者における体格を3つに分類し、それぞれの性格(気質)の特徴について論じたものがクレッチマーの類型論といいます。

特性論

類型論の研究後、人のパーソナリティはいくつかの特性の集合体であると考えられるようになると、それぞれの特性をどれくらいずつ持っているかで性格を量的に捉えようという試みがなされるようになりました。これを特性論といいます。

類型論

人のパーソナリティをいくつかの質的に異なるタイプに分類することを類型論といいます。以前はこの類型ごとの差異によって性格を捉えようと試みた研究が多く見られました。

場の理論

人の行動とは、個人的な要因や環境に固定して規定されるものではなく、何かひとつが変化すればその影響が全体に影響を及ぼすような常に流動的な構造を持っているものだとレヴィンは考えました。そこで行動の法則を方程式にして表現することで因果関係を分析した答えが場の理論です。

輻輳説

ふくそうせつと読みます。心的な発達をシュテルンは「遺伝的要因」と「環境的要因」の相互の働きかけによると考えました。これを輻輳説といいます。

普遍的無意識

フロイトが人間のこころを3つに区切ったように、ユングは人間の精神(プシケ)を「自我」「個人的無意識」「普遍的(集合的)無意識」「ペルソナ」の4つに分けて考えました。

自我構造理論

フロイトは「イド(id)」「自我(ego)」「超自我(super ego)の3つの心的機能の相互作用により、人間の心が成り立っていることを説明しました。

ペルソナ

本来は仮面を意味するラテン語です。人は仮面を付け替えるかのように、その時、その状況にふさわしい役割行動をしているとユングは考えました。

キャラクター

キャラクターは刻み付けるというギリシャ語が語源です。これは環境との関わりの中で、いわゆる性格がつくられてくるという意味です。

パーソナリティー

パーソナリティーとはペルソナが語源です。人の思考や行動に時間的・空間的に一貫性を与えている心身統一的な体制を表しています。

 

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