印象に関する心理学用語集

目次

マイノリティ・インフルエンス

少数者が繰り返し一貫した態度や判断を示し続けると、多数者は信頼感が揺らぎ判断に変化を生じます。これをマイノリティ・インフルエンスといいます。

コーシャス・シフト

集団の成極化において、より安全性の高い決定がなされる場合をコーシャス・シフトといいます。

リスキー・シフト

集団の成極化において、より危険性の高い意思決定が生じる場合、リスキー・シフトといいます。

集団の成極化

集団で話し合った後では、個人のもともとの意見や判断がより極端になることがあります。これを心理学では集団の成極化といいます。

斉一性の圧力

人は自分の判断に自信が持てなくなったとき、信頼する人々の判断や意見に同調しようとします。このような同調行動を斉一性(せいいつせい)の圧力といいます。

パーソナル・スペース

対人距離に関する用語のひとつで、他人と近接しても不快に感じない距離をパーソナル・スペースといいます。

プロクセミックス

プロクセミックスとはホールによる言葉で、直訳すると近接学となります。人と人との間にある物理的空間がその関係性にどんな意味をなし、どんな役割を果たしているのかを考える学問のことです。

環境要因

室内装飾や証明、臭いや温度、騒音や音楽などのことを環境要因といいます。知らず知らずのうちにコミュニケーションの一部として、感覚にふりかかってくるものです。

キネシックス

キネシックスとは、日本語では動作学と訳されます。身振り手振りなどの動作、あるいは手の震え、姿勢、目の動きなど、身体の動きは言葉に代わって雄弁にコミュニッケーション機能を果たします。

パラランゲージ

言葉にともなって表出される情報、たとえば会話のよどみ、笑いやあくびなどをパラランゲージといいます。言葉による情報自体は変わらなくても、言葉が発せられるときの声の調子や口調が付随するだけで読み取れる状態のことです。

ノンバーバル・コミュニケーション(符号化)

符号化とは感情や気持ちをしぐさや表情、あるいは視線ねどの非言語コミュニケーションによって表現することです。この非言語コミュニケーションのことをノンバーバル・コミュニケーションといいます。

社会的スティグマ

社会的合意をともなう差別における、ある客観的な属性をスティグマといいます。かつて、社会的に差別される人たちが、その印として身体に押された烙印のことをギリシャ人がこう呼んだことが語源となっています。

社会的距離尺度

人が他の集団との間にどの程度、距離を置こうとしているのかという態度を、ボガーダスは社会的距離尺度と命名し、それを調べるための指標を作りました。それに基づいて調査したところ、日本人は欧米諸国の人々には受容的であるということがわかりました。

認知的不協和理論

あることを受け入れることによって、不安や葛藤が生じる恐れがある時には、それを認めず無視するよう態度を変化させることができます。これを社会心理学者のフェスティンガーは認知的不協和理論と呼びました。

態度

心理学でいう態度とはある対象や状況に対してある程度一定した様式の反応を方向づける持続的な準備状態を意味します。人は一般的に社会から承認され、家族や友人から尊敬されるような態度をもつように動機づけられています。

ファミリア・ストレンジャー

顔は見たことがあるが、挨拶したことも話したこともない他人のことをファミリア・ストレンジャーといいます。心理学者スタンレー・ミルグラムは、大都市に住み人にはこのファミリア・ストレンジャーがたくさんいると考えました。

セルフ・プレゼンテーション

相手が持つ自分のイメージを意識的にあるいは無意識的に操作しようとする試みをセルフ・プレゼンテーション(自己提示)といいます。印象操作につながる概念ですが、印象操作の方が、その対象が自己以外にも想定されえる点でより包括的な概念といえます。

ステレオタイプ

ジャーナリストのリップマンが使用して広まった用語です。ある集団の成員全般に対して、良くも悪くもじゅっぱひとからげ的な認知をすることをいいます。過度に一般化したものの見方を強めることには注意したいものです。

光背効果

光背(ハロー)とは聖像を引き立たせるために像の後ろに飾られた光輪や後光のことをいいます。その人の持っているある顕著な特性が、その本人をますます立派に見せたり、あるいは悪く見せてしまうことを光背効果といいます。

親近効果

後半に提示された性格特性が、前半に提示された特性より人物評価に強く影響することもあり、初頭効果の反対で親近効果といいます。

初頭効果

最初に与えられた情報が後の情報に影響を及ぼすことを初頭効果といいます。最初に良い印象を持っていたのに後から変わって来たり、最初はあまり良い印象でなかったのが後々良い印象へ変わっていったりする現象のことです。

中心特性

性格特性が均等な重みで関与しているのではなく、特定の語“温かい”“冷たい”などの中心語のイメージが中心的な特性を果たしていることを中心特性といいます。

印象形成

よく知らない人についてのいくつかの情報を基にその人がどのような人物であるか全体像を認知することを印象形成といいます。

対人認知

会ったこともない人の人柄を判断することを間接認知と呼び、直接会ってその人を判断することを直接認知といいます。普段、これらの違いを意識し区別することなく、他者を判断しています。このように、ある手がかりを通じて他者の性格や態度を判断することを対人認知といいます。

 

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